自分で考える楽しさに気づいたきっかけはコンテスト。仕事でもプライベートでも製菓と向き合う日々

 

第1回アレルギー対応スイーツコンテスト 学生の部で入賞された、越湖夏実さんにお話を伺いました。

コンテストでは夏にぴったりのトロピカルタルトで堂々の第2位!

東京製菓学校を卒業され、昨年の4月から個人の洋菓子店に勤務されています。

日々、どんなことを考えてお仕事をされているのでしょうか?

 

社会人1年目で感じたことは「作れるだけじゃダメなんだ」

ー越湖さん、どうぞよろしくお願いいたします!今は、社会人何年目になりますか?

社会人2年目です。個人の洋菓子店で働いています。

ー今のお店を選んだご理由ってなんでしょうか?

ホテルやメーカーと比べて、個人店の方がいろんな種類が作れるし、いろいろを学べるっていうイメージがあったので。

いろんな個人店を見て、技術やお店の会社の雰囲気とか、先輩方の人柄とか。
あとは、催事にも出るようなところがいいなと思って、今の勤め先を選びました

 

ーそうなんですね!今は、製造を全般的に担当をされているのですか?

製造も販売もっていう感じです。もともと「販売で」って言われていましたが、なんだかんだいって製造にも入らせていただいています。

焼き場に行ったり生場に行ったり、いろんなことをやらせてもらっています。

 

ーそうでしたか!日々、どんなことを考えながらお仕事をされてるのでしょうか?

一番感じたことは、「作れるだけじゃダメだな」ということです。

お客さまはもちろんですが、同僚やお取引先を大切にするとか。

接客も…。接客でお客さんの気持ちも変わるし、接客でケーキの美味しさも変わってくるので。

「パティシエって、ケーキを作れるだけじゃ続かない職業なんだな」っていうのはすごく感じました。

第1回スイーツコンテスト 決勝審査の様子
第1回スイーツコンテスト 決勝審査の様子

 

入社1年目は目が回るほどの忙しさ!その理由は…

実は、私が入社した年はコロナで緊急事態宣言があった影響で、個人店の洋菓子屋さんはものすごい忙しかったんです!

ーえ?!そうなんですか?

飲食店って、お客さまが減ってしまったイメージがあると思います。でも、ケーキ屋さんって飲食店とは違うんです。

もともと営業時間も遅くまでやっていませんし、イートインよりもテイクアウトが多いので。

 

去年の緊急事態宣言のときも、ずっと営業しているケーキ屋さんは多くて。感覚としてはスーパーマーケットみたいな感じなんだと思います。

そして、みんなゴールデンウィークなのに旅行もできなくて、お金を使う場所がない。
お祝い事も、結婚式場もホテルも閉まっているので、ぜんぶ個人店のお菓子屋さんに集中したみたいです。

たまに専門学校時代の友達と電話をしますが、私の勤め先だけじゃなく、他の個人店もめちゃくちゃ忙しかったみたい。

去年のゴールデンウィークは売り上げが例年の3倍ぐらいだったそうですが、入社して初めてことだったので「これが普通かな」みたいに思っていました。

 

ーいいですね。なんか鍛えられる感じがしますね。

催事にも出させてもらって、休日も先輩とチョコレートを作っていました。

自分が作ったお菓子が、催事に並んでいるのがすごい嬉しくて。もう本当にいろいろ勉強させてもらっています!

ーそうなんですね!1年目からいろんな経験をされていて、大変だけど楽しそうです!

 

レシピを「自分で考える楽しさ」に気がついたのはスイーツコンテストがきっかけ

ーアレルギー対応スイーツコンテストに出て、感じたことなどお聞かせください。

すごい楽しかったです!

ふだん普わないものを使ってお菓子を作るのって、そういう機会がないとそもそも「作ろう」って思うこともないと思うので。

コンテストのために試作をやるようになってから、「自分で考えるのも楽しいな」って気がつきました。

今も、家で自分で考えたレシピで作ることもしています。

やっぱり仕事と、自分でリラックスしてやるお菓子作りって違うので。

これは本当にスイーツコンテストがきっかけですね。

 

ーお仕事でお菓子を作って、お休みもお菓子を作っているなんて。本当にお好きなんですね!

そうですね。「たまには離れろ」って、色んな人から言われるんですけど。笑

でも、楽しくっていろいろ作っています。

第1回スイーツコンテストにて

 

ー将来はこうなりたいという構想などあるのでしょうか?

今は、自分のお店を持つ構想はなくて。

お手本にしているシェフやケーキ屋さんがあるので、その環境に近づいていきたいなっていうのがあります。

パティシエの業界全体的に、人間関係や労働時間にまだまだ課題があって、それでやめてしまう子もいるので。なんかそういうのも良くしていきたいなっていうのがあります。

 

なんでも早いうちにやってみよう。失敗してもうまくいかったとしても、次につなげられるから

ーアレルギー対応スイーツコンテストの応募を迷っている方に、一言メッセージをいただけますか?

「なんでもチャレンジした方がいいよ」って、お伝えしたいです。

迷っているっていうことは、やっぱり「気になってる」って事だから。

なんでも早いうちにやって、失敗してもうまくいかったとしても、次につなげられるから。

とりあえずやってみて、上手くいけばそのまま進めばいいし、上手くいかなかったら軌道修正すればいいので、チャレンジすることは大事かなと思います。

ー本当に…そうだと思いますっ!アレルギー対応スイーツコンテストは、何度でも応募いただけるので。

 

そういえば!去年のコロナの時も、アレルギー対応スイーツコンテストは開催されていましたよね。

昨年、コンテストはほとんどなくなっちゃったので。ホームページを見て「あ!アレルギー対応スイーツコンテストやってるんだ!」って思って嬉しくなりました^^

ー見ていてくださったんですね。嬉しいです!ありがとうございました!

 

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