東京製菓2年生の越湖夏実さん。
お母様がケーキを作ってたのがきっかけで、小さい頃からケーキ屋さんになりたいと考えて進学されたそうです。
その時期にしか使えない、季節のフルーツを使ったお菓子作りをよくされるようです。
コンテスト応募のきっかけを教えてください
学校にポスターが貼ってあって、5月後半ぐらいに見つけました。
期間があまりなくて、どうしようかなって思ったのですが…。
ちょっと気になって、やってみたいなって思って。
限られた食材で作るって、なかなかきっかけがないとやらないので。
あとは、友人が小麦アレルギーなんです。
途中から発症したみたいで。
そういうのも、応募のきっかけですね。
小さい頃から食べられないのもしんどいけど、途中から発症するものしんどいだろうなと思っていて。
みんなが美味しいと思えるものを作ろうって思いました。
今までやったことがないようなことを、やってみたいなって思っていて。
将来は、今までにない物を世の中に出してみたいです。
作品について教えてください
考えたのが、応募締め切り前の6月ギリギリでした。
卵・乳・小麦不使用でも美味しいタルトを作りたいと決めて。
夏が近かったので「トロピカルタルト」って名前にして、夏らしいタルトにしました。
学校でムースとかやっていたので、クリームは生クリームの代わりに豆乳クリームを使って、ムースにしました。
土台は夏らしさを出したかったので、ココナッツクリームを。
製菓材料店に行かなくても、季節を問わずいつでも作れるような材料を使いました。
冬は冷凍マンゴーがコンビニでも手に入りますし、マンゴーピューレは濾せば作れるので^^
難しかったところはありますか?
粉は米粉で代用できましたが、卵の代用が一番難しかったです。
そして、タルトはバターがないとやっぱり美味しくなくて…。
ココナッツミルクで香りを出して、それで補いました。
実は、最初はショートケーキを作ろうと考えていましたが、スポンジがやっぱり美味しくないんですよね。
卵ないからなかなか、膨らまなくて。
アーモンドミルクで泡だてたりいろいろやってみましたが、結局、ベーキングパウダーとか膨張剤が一番膨らみました。
今度は、スポンジにチャレンジしてみたいです。
決勝審査のご感想を教えてください
とても緊張しました。
藤生シェフにみられている時が、一番緊張しました。
全部失敗するんじゃないかと思うぐらいの緊張で…。
緊張しすぎて、藤生シェフが視界に入らないように上向かないようにしていましたが…。
藤生シェフは、以前に一度だけ学校の授業でいらしてくださったことがあるのですが、すごい技術のある方です。
作り方も、味も本当にうまくて。
すごいシェフで…。
審査員にシェフの名前が書いてあっただけで、どうしようって感じでした。
シェフのお店のケーキも、すごい美味しい。
とにかく緊張して…、ちゃんと完成してよかったです(笑)
そして2位とわかった時は、すごくびっくりしました。
アレルギーっ子のご家族に一言
今回、卵・乳・小麦不使用のタルトを作る中で、業務用の物を買わなくてもスーパーにある食材でいろいろできるんだなって気がつきました。
代用できるものって、身近なところに探せばあるなと思って。
私自身も、今度はスポンジケーキにチャレンジしたいです。
そしてアレルギーの子にも、「美味しいケーキがたくさん作れるんだよ」ってことを、伝えていけたらなと思います。
♦︎越湖 夏実さんのレシピはこちら
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