第2回アレルギー対応スイーツコンテスト 一般の部で入賞された、宮野美智代さんにお話を伺いました。
コンテストでは米粉の特性を生かしたクグロフを作り堂々の2位!
今年の4月から、月1回 愛知県瀬戸市の薬膳カフェで米粉の焼き菓子を卸しているそうです!
食物アレルギーのお子さんのお母さんでもある宮野さん。
どんな思いでお菓子の販売を始められたのでしょうか?
コンテストをきっかけに「いろんな人に食べてもらいたいな」と思って
ー宮野さん、どうぞよろしくお願いいたします!米粉のお菓子の販売を始められたとお伺いしましたが。
はい。月に一度、カフェで委託販売をはじめました。
そのカフェは、食材にもこだわったお料理や薬膳茶を出してくださる素敵な場所で、個人的に何度かお伺いしていました。
オーナーさんとの雑談で「うちの子はアレルギーがあるのでほとんど手作りで…」なんてお話をしたら、「そうやってがんばっているんだったら、宮野さんのお菓子をうちに置いてみない?」って言ってくださったんです!
もともと、「いつかは自分の作ったアレルギー対応スイーツを販売したいな」という気持ちはありましたし、スイーツコンテストの入賞をきっかけに「いろんな人に食べてもらいたい」という気持ちが大きくなっていました。
だけどコロナもあって、この1年ぐらいは「どうしようかな」という感じで進まなかったんです。
でも、こうやってお声掛けをしてもらったこともあって、ちょっと踏み切ってレンタルキッチンをがんばって探しました。
今は月に1回、カフェに置かせていただく程度ですが、慣れてきたらもう少しペースを増やしたいなと思っています。
審査員の先生方に「おいしい」って言ってもらえたことがすごい自信に!
ず〜っと、誰かに「食べてもらいたい」という思いがありました。
自分が作ったお菓子を友人に渡すことはしていましたが、販売するとなるとなかなか勇気が出なくて…。
ーお金をいただいて、いろんな人に向けて「販売」となると、また心理的ハードルが上がりますよね…。
そうですね。
でも、アレルギー対応スイーツコンテストで、審査員の先生方に「おいしい」って言ってもらえたことがすごい自信になりました!
そこから一歩踏み出せたので、すごい感謝しています!
ぜひ、アレルギーがない方にも食べてもらいたいです。
食物アレルギーのことをあまりよく知らない方にも「アレルギーでも、こんなにおいしいお菓子が食べられるんだね!」というのを、知ってもらうきっかけになればいいなと思っています。
ビスコッティ、スノーボール、型抜きクッキー。米粉の良さが伝わるお菓子を
ーカフェには、どんなお菓子を納品されているんですか?
焼き菓子で日持ちするものをと思って、今はビスコッティとかスノーボール、あとは子供が喜ぶようなかわいい型抜きクッキーです。
コンテストで作ったクグロフもそうですが、「米粉の良さを出していきたいなー」ってずっと考えています。
米粉って「ちょっと扱いにくいよね」って思ってらっしゃる方も多いと思うので。
「こんな食感で、こんなにおいしく食べられるんだよ」っていうのを伝えていきたいです。
クッキーも、食感の違いを楽しんでいただけるようなラインナップにしました。
ー素敵ですね!初回は、どのぐらいの量を納品されたのでしょうか?
ビスコッティが20セット、スノーボールが10セット、クッキーが30個ぐらいです。
スノーボールは3つ入りと、5つ入りを用意しました。 3つ入りで、ちょっと気軽にお試しいただけたらいいなと思っています。
子供のアレルギーがきっかけで作り始めたお菓子。販売できることがただただ幸せ
ースノーボール10セット!一つ一つ成型するの、けっこう大変ではありませんでしたか?
すごい時間がかかって。丸1日キッチンを借りて、6〜7時間で作りました。
ーそうなんですね!お菓子を作っている間は、どんなことを考えているのでしょうか?
本当に、楽しさしかありませんでした。
「自分の作ったお菓子が誰かに食べてもらえる」っていうのと、「すごく素敵なカフェに置いてもらえる」っていうことが…!
「そのカフェのお客さまの手にとってもらえる」っていうのもすごい嬉しくて!全部がすっごく嬉しいです!
子供達のアレルギーがきっかけだったこと。お菓子を販売することが夢だったこと。すべて形にできることがすごいワクワクして!
ただただ、幸せに焼いていました。
慣れてきたら、マフィンとかパウンドケーキなんかも作っていけたらいいなって思います。
命に関わることを抱えているからこそ。ふだん作っているお菓子をコンテストに出してほしい
ー以前 取材させていただいた、宮野さんの受賞インタビュー。Twitterでたくさんの方がリツイートされていました!
「同じアレルギーの子を持つ親として励みになります」とか、「感動しました」とか、そんなコメントもいただきました^^
そうだったんですね!嬉しいです。泣いちゃいます…。
地元のアレルギーの患者会にも参会していますが、アレルギーっ子のお母さんは本当に大変で…。
「これからどうしたらいいんだろう」と思っている方が本当にたくさんいらっしゃいます。
がんばり屋さんのお母さんが多いので、そういう方にも届いてほしい。
アレルギーのお子さんを持つ親御さんは、いつも命に関わる事を抱えています。
そんな大変な日々を過ごされているからこそ、ふだん作っているお菓子をスイーツコンテストに出してほしいです。
スイーツコンテストを通して、お子さんのアレルギーがあることをプラスに捉えるお母さんが増えたらいいなって思います。
日々アレルギー対応をされているお母さん方にもぜひ楽しんでほしい
ーありがとうございます!最後に、スイーツコンテストの応募を迷っていらっしゃる方にメッセージをいただけますか?
普段からスイーツ作りにたずさわられている方々の、「本当にアレルギー対応!?」と感動するスイーツはもちろん素敵です。
でも、私のように子供の為に日々がんばっているお母さん方もぜひ楽しんで参加されて、「食物アレルギーだからこそ良かったこと」を増やしてほしいです!
「アレルギーがあっても関係ないね」っていうようなケーキがたくさんになって、みんなが笑顔になったらいいな。
心の底から、そう思います。
宮野さんのお菓子について
□ホームページ
https://riceflower-34.amebaownd.com/
□Instagram
https://www.instagram.com/rice_flower34/
宮野さんがお菓子を卸しているカフェ 薬膳茶SoybeanFlour(ソイビーンフラワー)
〒480-1201 愛知県瀬戸市定光寺町323-12
Tel:0561-48-6669
□営業時間 10:00-16:00
□定休日 水・木
□駐車場(台数規制あり)
□Instagram
https://www.instagram.com/soybeanflour2015/
□Facebookページ
https://www.facebook.com/soybeanflour/