保育士をされている渡邊さん。
保育園では「みんなで食べる楽しさを味わおう」をコンセプトに、最初から3大アレルギーを除去した給食をご提供されているそうです。
園でこの取り組みが始まって、丸3年。
普段から多くの子供達と関わっている渡邊さんが考える、スイーツ開発へのこだわりについてお聞きしました。
コンテスト応募のきっかけを教えてください
コンテストのことは、環境アレルギーアドバイザーのメールで知りました。
以前に、行きつけのオーガニックのお店で環境アレルギーアドバイザーのチラシをもらって、「こんな資格があるなら取ってみたい!」と思って、園の職員みんなで取得していたんです。
普段から園では除去食を提供していますし、私たちからも何かできることはないかなと思って。
今回は、保育園の調理師・栄養士全員で応募しました。
それに、周りがどんなものを作っているかも知りたいなと思いました。
給食でも、「おやつ」ってやっぱりイベントなので。
誕生日のスイーツも、アレルギーの子も食べられるものがもっとあったらいいなと思うんです。
作品について
クレープは、卵・乳・小麦不使用だと難しいけど、本当は一番気軽に作れるものなんじゃないかと思うんです。
普段だって、家で作れればすぐに食べられるし。
子供たちも好きですし。
重ねれば、お祝いのケーキみたいになるな〜と思って。
お家でみんなで作れるクレープを、見栄えよくしたらどうかなと思って、ミルクレープを作ることにしました。
とはいえ、卵・乳・小麦不使用で生地っぽいものって、難しいんですよね。
米粉のお菓子って、柔らかいものの方が難しい。
水分量を間違えると、変にもちもちしちゃうし…。
アレルギーのお子さんがいるご家庭のみなさまも、こんな風に苦労しているのかなって、思いました。
硬くなりすぎちゃったりして…。
小さい子って、柔らかいい物が好きだし…、ちょうどいい柔らかさのものを作りたかったんです。
でも、できなくて…、久しぶりに夜なべをしてひたすらクレープを焼いていました。
クレープって、薄くって、柔らかくって、て言う感じじゃないですか?
でも、米粉だけで作ると、モチモチ厚くて…。
すぐ食べられればまだいいですけど、時間が立ってしまうと、ういろうとかお餅みたいになっちゃうんですよね。。
重くって、ふわふわじゃないものができてしまうので、そうならないように苦労しました。
ミルクレープの層にした時に、モチモチになりすぎないような配合で…。
タピオカ粉を入れたら、それが良かったみたいです!!
卵もなくて、つなぎがなくてモチモチしていたのが、タピオカ粉を入れたら良くなりました!
ご家庭で作る上でのポイントは?
米粉によって、吸水率が全く違うので、それだけ注意すれば焼けると思います。
なので、1枚目を試しに焼いてみて、分厚くなるようだったら水分量を増やして調節してみてください。
製菓用の米粉を使うとちょうどいいです。
製菓用の米粉を使って、あのレシピの配合で。
焼く前はシャバシャバしていますが、フライパンに乗せるとちゃんとしたクレープになるんです!
ドロドロしていたり、焼いてみて分厚くなるようであれば、豆乳の量を増やしていただければOKです。
アレルギーっ子のご家族に一言
私たちの園は、来年もみんなで出ます!
アレルギーって、特別なことじゃないと思うんです。
アレルギーがあっても、食べることではすごく楽しめるし、美味しいものもたくさんあるので。
あるなし関わらずに、一緒に楽しんで行けたらいいと思うので、ぜひみなさまともつながりの場が持てたらいいなと思っています。
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♦︎渡邊 喜美子さんのレシピはこちら
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