みんなが笑顔になりますように。岩手の大地から生まれた『小悪魔ムースショコラ』どこまでも羽ばたけ!

瀬川 徹(せがわ とおる)さん
【第4回コンテスト プロの部 優勝】

岩手県にある観光農園施設「サラダファームヴィレッジ」にて、パティシエとしてお勤めされている瀬川徹さん。

地元の食材をふんだんに使った『小悪魔ムースショコラ』で、第4回アレルギー対応スイーツコンテスト プロの部で優勝を飾りました。

瀬川パティシエになろうと決めたのは小学校時代のある出来事がきっかけだそうです。インタビューでは「アレルギーがあってもなくても、同じものを安心して食べて笑顔になっていただきたい」と繰り返しお話しされていました。

そんな瀬川さんの作品『小悪魔ムースショコラ』には、今にも羽ばたきそうな見た目から盛りつけの食器選びまで、いたるところに遊び心が散りばめられています。

瀬川さんのお菓子作りに対する思いや、今後の展望を中心にインタビューいたしました。

 

喜んでいただける仕事っていいな。
小学校の先生とお母さんとの思い出がきっかけでパティシエの道へ

ー瀬川さん、どうぞよろしくお願いいたします。

改めまして優勝おめでとうございます。本当に、すごい美味しかったです!

おいしかっただけじゃなくて、ネーミングから材料から見た目から、どこの角度から切り取っても「おおぉ!小悪魔ムースショコラだ!」っていう感じで、食べた瞬間びっくりしました!

ありがとうございます。「おいしい」って言っていただけるのが一番嬉しいです!

 

ーパティシエには、小さい頃からなろうと思われていたのでしょうか?

はい。パティシエになろうと思ったのは、小学生の時ですね。

私の母が、料理が好きでして。
ある時、母と二人でケーキを作って担任の先生にお渡ししたんです。

そしたら先生にすごい喜んでいただいて!
「こういう仕事っていいな」と思って、パティシエを目指すことになりました。

 

ーそうなんですね!もともと、岩手が地元ですか?

はい。大阪の調理師学校に通った後、岩手に戻って個人店やホテルに勤めて、7年前から今のサラダファームでパティシエをしています。

 

ーそうだったんですね!
サラダファームヴィレッジさんでも、パティシエをされているのでしょうか?

はい。トムテの森というカフェで、スイーツを作っています。

トムテの森 ショーケース

 

ホテル勤務時代から感じていたアレルギー対応スイーツの必要性

ー今回、アレルギー対応スイーツコンテストに応募されたきっかけは何だったのでしょうか?

前からアレルギー対応のスイーツには興味があったんです。

サラダファームヴィレッジの前はホテルに勤めていて、卵抜きとか乳製品抜きなどのお問い合わせをけっこういただきました。

ただ、最初のうちは、シャーベットやフルーツの盛り合わせのようなものをお出しする形だったんですね。

それがきっかけで、アレルギー対応スイーツのことを勉強するようになりました。

今回、いろいろ調べていたらこのコンテストがあることを知ったので、挑戦してみようということで応募しました。

 

遊び心と岩手県産食材をふんだんに盛り込んだ『小悪魔ムースショコラ』

ーいろんなスイーツを作る選択肢があったかと思いますが、どうしてこのケーキにしたのでしょうか?

僕自身がチョコが好きなので、まずはチョコムースのケーキにしようと決めました。

そして、ケーキ作りでは必ず「遊び心」入れることを大切にしています。

そこから『小悪魔ムースショコラ』というネーミングや羽が生えたような見た目を決めていきました。

また、ケーキを通じて岩手を知っていただきたくて、アロニアやひとめぼれの米粉など、岩手県産の食材を使いました。

 

ーアロニア!審査の時にパンフレットをお見せいただいた、あのフルーツですね!

たしか、ジュレに使われていましたよね。甘すぎない独特な味が、小悪魔感を出していました…。

そうですね!アロニアのジュレを真ん中に入れることで、ブルーベリーでもないカシスでもない酸味と渋みを加えています。

 

盛り付けのお皿も、岩手の木からできているとお話しされていましたよね。

形も岩手県に似ていたので「岩手県の形のお皿?」かと思いました。

あの形は岩手県ではありませんが、「なんだか形が岩手県にも似ているなあ」と思って購入したものです。

 

ー作る上で大変だったところはありますか?

ブラウニーの配合を決めるまでにやや時間を要しました。バターや卵が使えないので、ちょうどいいしっとり感が出にくくて。

最終的にさつまいもペーストを使うことで、ねっとり感、しっとり感を出しました。

 

ーさつまいもペーストですか?!

はい。サラダファームの施設内で育てたさつまいもです。

栗のペーストだとうまくいかなかったのですが、さつまいもペーストを使ったらうまくいきました。

小悪魔ムースショコラの断面

 

「美味しい!」と笑顔になっていただけるのが一番の喜び

ープロの方だとふだん現場でお仕事されてるので、審査の時もそんなに緊張されなかったと思いますが、いかがでしたか?

そうですね。
ここに関してはいつも通りという感じで、すごく楽しかったです。

あとは、優勝をいただいたことはもちろん嬉しいですが、それ以上にキッズ審査員ヒカル君が喜んでくれたのがすごい嬉しかったです!

 

ーヒカル君、美味しそうに食べてましたよね!お腹こわさないか心配になるぐらい。

私たちは、美味しいものを食べていただいて「美味しい!」って言っていただけるのが一番の喜びです。そのためにこの仕事をしているので。

アレルギーがあってもなくても、安心して同じものを美味しく食べていただけることを目指しています。

 

美味しいアレルギー対応スイーツご提供に向けて準備中!

小悪魔ムースショコラは、サラダファームヴィレッジさんでご提供などは、されますか…?

そうですね。多くの方にお召し上がりいただくためにいろいろ準備が必要ですが、冬ごろにお出しできるよう進めています

 

ー販売が始まりましたらぜひ教えてください!

小悪魔ムースショコラの販売もそうですが、今後の展望をお聞かせいただけますか?

私たちは、笑顔になっていただきたいと思ってスイーツを作っています。

今回、新聞やテレビからもお問い合わせをいただいて、改めてアレルギーでお困りの方がいっぱいいるんだなと感じました。

そこで、例えばアレルギーの人もそうじゃない人も美味しくお召し上がりいただけるようなアフタヌーンティーとか、そういったイベントをやっていけたらと考えています。

 

ーうわー!それは!

ぜひ実現させていただきたいです!

 

アレルギーがあってもなくても。
みんなが安心して美味しく食べられる空間を。

ー最後に、アレルギーの方がいるご家庭にメッセージをいただけますか。

アレルギーをお持ちの人もそうじゃない人でも、安心して美味しく食べてもらえるスイーツを作っていきたいと思います。

アレルギーって、なりたくてなっている人っていないと思うので…。
みんなが同じもので、美味しさや楽しさを共有できる時間を、もっと増やしたいです。

私たちもそれに向けてがんばりますので、楽しみにしていただければと思います!

 

ーありがとうございました!

…すみません、最後の最後にもう一つ。汗

岩手の魅力ってなんでしょうか?
瀬川さんのお話を聞いていたら質問せずにはいられず…。

ここでは伝え切れないほどたくさんあるとも思いますが。笑

たくさんありますよ!

食材は美味しいですし、人もいいですし、自然もたくさんありますし。

生産者さんのところにお手伝いに行くこともありますが、やっぱりこう、思いが伝わってくるんですよね。

気候は寒いですが、いる人たちはとても温かいです。ぜひいらしてください。

ー岩手に行く際には、ぜひサラダファームさんにもお伺いしたいです。計画立てます。ありがとうございました!

 

<瀬川さんがいろんなメディアで取材を受けています>
https://usapen.info/sweetscontests/?p=2934

 

瀬川さんがお勤めのサラダファームヴィレッジについて

住所:岩手県八幡平市平笠2-6-333
HP:https://salad-farm.jp/
Instagram:https://www.instagram.com/saladfarm_official/

 

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