岡田 静穂さん(一般の部 第1位)

 

洋食料理店に勤務している岡田さん。

昨年まで製菓学校の通信科に通い、最近ではデザートや焼き菓子、バースデーケーキなどの調理も担当しているそうです。

ご自身の体験を元に、アレルゲン特定原材料等28品目不使用のレシピにこだわった理由を中心にお話いただきました。

 

コンテスト応募のきっかけを教えてください

 

1、2年前に母が小麦アレルギーになりました。

母が食べられる食材が売っているお店とか、そういうものってあるかなと思っていろいろ調べていたところ、アレルギー対応スイーツコンテストのページを見つけました。

そんな経緯で知って、出てみようかなと思ったんです。

 

作品について教えてください

 

私自身が、幼少期にアトピーを持っていたり、大人になってから食品で発作を起こしたりという経験があります。

アトピーであれば特に食べられないものはありませんが、やはり肌への影響などを気にして身体に良くない生クリームやチョコレートが食べられない日々を送っていました。

 

大人になった今でも、湿疹がたくさん出て人に会えなくなることがあります。

喉が腫れて呼吸ができなくなることもあるので、そのための吸引器を持ち歩いていたり…。

 

私の場合は、ごまが本当にだめで…。

ねりごまをカスタードの代わりに使うレシピがありますが、「これ食べたら死ぬな」とか思ってしまいます。

コクが出るとは思いますが、そもそも食べられません。

 

私自身がそんな状態なので、食べたいものを食べられないとか、他とは違う というコンプレックスをずっと持っていました。

 

オーガニック食材を好んで食べているわけじゃなくて、本当に、食べたくても食べられない。

自分はそんな子達の気持ちが一番わかるんじゃないかと思っています。

 

1人でも多くの子が食べられるお菓子を作りたいと思い、特定原材料等28品目不使用というところにはこだわりました。

一般家庭でも手に入りやすい食材を使おうと考え、一年中スーパーで手に入るサツマイモを選びました。

 

難しかったところはありますか?

 

土台の部分になるクッキー生地を作るのが一番大変でした。

しっくりくる配合がなかなか見つからなくて、手探りでいろんな粉や甘味料の組み合わせを試しました。

 

片栗粉と米粉の割合が少し変わると食感も変わりますし、バターが使えないので液体の油を使う必要が出てきます。

最初はサラダ油で試したところ臭みが出てしまうので、最終的には米油を使いました。

 

また、甘味料選びにもこだわりました。

すべて白砂糖にすると甘みがきつくなってしまうし、黒糖を使ったらクセが強すぎてしまいました。

そこで、コクも出てクセも出にくい三温糖を使うレシピにしました。

 

いろんな組み合わせを試し続けて、レシピにとしておこすまでにとても時間がかかりましたね。

 

決勝審査のご感想を教えてください

 

決勝審査はめちゃくちゃ緊張しました。

他の参加者もいる中で、たくさんの方に見ていただきながら作ったのも初めてです。

 

本番を迎えるまでに何回も時間を測って練習していたのに、練習通りできないなと感じたところがたくさんあったり、自分は終わってないのに他の人は作業を終えていたり…

正直うまくいかなかったなと感じていました。

頭の中で、あれもだめこれもだめという言葉がたくさん浮かんでいました。

 

他の人の作品は食品サンプルのように美しくて…。

プレゼンでもハキハキお話されている人もたくさんいて…。

周りと比較しながら必死に作っていました。

 

なので、優勝と知ったときは嬉しさと、まだまだ改善点があるなという気持ちが混ざっていましたね。

それでも、仕事が終わって帰宅してから遅くまで試作していたので、ただただ「あー よかったな」という感じです。

 

アレルギーっ子のご家族に一言

 

いろいろ制限もあるけれど、ちょっと人より手間をかければケーキなども作れたり食べられたりできるようになると思うので。

今回の他の皆さまのレシピも参考にしながら、作って食べていただけたら嬉しいと思います!

 

最近では、勤めているお店でも「〇〇抜きケーキを作って欲しい」というオーダーをいただくようになりました。

コンタミの問題があるため今のところ大々的に販売する予定はありませんが、私ができることを少しずつやっていきたいです。

 

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