【in新潟・開催レポ】にいがたテーブル主催「Allergy Friendly Day」に行ってみた!

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by Red.S

こんにちは、大人アレっ子ライターのれっどです。突然ですが、みなさんは自分が住んでいる地域以外で活動されている民間のアレルギー関連団体をご存知でしょうか?実は北海道から沖縄まで、各地域・エリアごとに団体があるんです。(かくいう私は、東京都足立区にある「足立区アレルギーの会hoop(ふーぷ)」の会員でもあり、埼玉アレルギーの会「ぴっかりん」のお話会にも参加したことがあったり…。)

引用:にいがたテーブル公式HP

そんな全国のアレルギー会の中でも、特に大きな動きをされているのが新潟県に根付いている食物アレルギーのローカルオンラインコミュニティ「にいがたテーブル」。なんと、発足1年にして登録者は200名超え!そして、今年(2023年)3月には初のオフラインイベントを開催したんです!

 

今回は、記念すべき第1回イベント「Allergy Friendly Day(アレルギーフレンドリーデイ)」に東京から出張参加。出展者様や会場での様子、提供されたお食事についてレポートします!

※出展者様について敬称略させていただきます。

 

アレルギーっ子歴29年(今年の10月で30年目突入!)、ライター&カメラマンのれっどです。東京・足立区生まれ&足立区育ちの江戸っ子。現在は隣接する埼玉県川口市で、同じくアレルギーっ子歴29年の同居人と住んでいます。私には、牛・豚・乳製品・小麦(少々)・豆乳・スイカ・メロン・マンゴー・いちじく・キウイなど、多岐に渡る食物アレルギーがあります。(他にもダニやハウスダスト、花粉、動物系のアレルギーもあります。)
ヴィーガン・ベジタリアン食調理アドバイザー、環境アレルギーアドバイザーなどいくつかの資格取得済。現在、バイクの中型免許取得のため教習所通い中。

 

目次

会場は趣たっぷり「旧第四銀行住吉支店」

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新潟といえば、江戸時代には日本国内の物資を運ぶ船が寄港する大きな都市として発達していた場所。いまでも市内には当時の面影を感じられる近代建築が点在しています。その中の一つが、今回の会場となった「旧第四銀行住吉支店」。外観からは銀行とは想像できない重厚な雰囲気。海へと続くゆったりとした信濃川の流れとともにワンフレームに収めると、一気に旅に来た実感が湧いてきます。

 

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重ための扉を開け中に入ると、しっかりとした石造り内観と高い天井、赤い絨毯が目に入ります。ロビーの方に目を向けると、銀行だった頃の名残のカウンターがあり、一気にタイムスリップしたかのような気分に。

 

「Allergy Friendly Day」とは

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「にいがたテーブル」に参加しており、新潟内外でアレルギー関連商品を開発・製造・販売しているお店や会社が一堂に会し、アレルギーをお持ちの方に優しい食に出会い、実際にその場で食べられるイベント。各ブースに担当者がいるため、購入前に製造工程やアレルゲンを気兼ねなく確認し、安心して購入できる環境になっていました。

 

 

当日の様子レポ&出展者紹介♪

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私は今回、幼馴染みで心友・MOMO(少しりんごアレルギーあり、”ザル”レベルの酒好き)と共に伺いました。

 

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会場に着くと、食事注文カウンターの前は長蛇の列‼️アレルギー対応のメニュー”しかない”とあって飛ぶように注文が入る大盛況っぷり(対応内容はメニューごとに少々異なっていました)。

 

たまたま通りかかった方も活気に驚き「今日はなんのイベント…?アレルギー?アレルギー対応のごはんが出ているのか?!すごいな」などとお話されている声も聞こえてきました。

 

by Red.S。待ち時間中にパウンドケーキも食べていました。

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私はアレルゲンが多いため、事前にメニュー内容とアレルゲンを問い合わせておりました(本取材のため特別対応いただきました)。そのため、自分が食べられるメニューとしてイーデライツの「フライ盛り合わせ」「ノンアルコールサングリアソーダ(りんごジンジャー)」をセレクト。MOMOは「肉味噌ジャージャー玄米麺」を選びました。

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「フライ盛り合わせ」のアレルゲンは豚肉・鶏肉のみ(特定原材料(28品目中))。卵も乳も小麦ももちろん不使用なんです✨実はイーデライツの社員さんはもともとアレルゲンフリーの揚げ物専門店を営んでいた方で、当時からファンも多く、完成度はお墨付き◎米粉の衣とは思えないほどのサクサクの歯応えはびっくりしました!

※商品の詳細についてはこちら

にいがたテーブル

イーデライツ 購入ページ

「ノンアルコールサングリアソーダ(りんごジンジャー)」

「ノンアルコールサングリアソーダ(りんごジンジャー)」は、ジャムのやさしい甘さとソーダの爽やかさが混ざり合う一杯。長距離移動をしてきた後だったので、疲れにスーッと沁みました。建物に差し込む日差しに照らされて映えていました♡

 

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『農×福×食がつながってつくるおいしい循環』をメッセージとして活動されているルコトと、『世界一おいしいごはんが食べられるNIIGATAをつくる』を掲げている農家の組合・人田畑(ひとたはた)が共同で提供していたのが「肉味噌ジャージャー玄米麺」。

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ルコト担当の肉味噌ソースのアレルゲンは豚肉・大豆・ごま、人田畑が担当の玄米麺のアレルゲンはなし(特定原材料(28品目中))。玄米麺なので”もちもち感”が楽しめ、食べ手がありました。肉味噌の味付けは大人でも満足感のある程よい辛さでした。枝豆も入っていたので彩りも良かったです◎

※商品の詳細についてはこちら

にいがたテーブルHP内

ルコト 公式Instagram

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人田畑 公式オンラインショップ

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そのほか、出店店舗様のご紹介!

・イーデライツ株式会社

by Red.S。当日配信のインスタライブより。

引用:餃子計画公式オンラインショップ(楽天市場)/ https://item.rakuten.co.jp/ken/10668/

アレルギーを持つ人々に向けて「美味しく、安心安全な食品を提供する」ことを目的としている会社。お客様が食べられる食品を膨大な情報の中から探す大変さを実感したことから”選ぶことを楽しめる”ようにしたいという思いがあり、社員が厳選して選んだアレルギー対応食品専門のECサイトの運営をされています。当日は、「フライ盛り合わせ」のほか、ブースにて子供向け米粉餃子「UMAUMA キッズ餃子」の調理実演・試食も行われていました。

 

こかげカフェ

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新潟市立美術館併設のアレルギー対応ミュージアムカフェ。美術館見学者以外でも利用できます。新潟県産小麦を使用し、天然酵母でじっくりと発酵させた本格派の「西大畑ベーグル」を提供しています。卵・乳製品を使用しないコンセプトで、子どもの食物アレルギーに対応し多様な人々が楽しめるカフェを目指していらっしゃいます。また、規格外品を活用したプロジェクトにも協力し、低アレルゲン商品の開発にも取り組んでいるそう。オーナーを務める若山さんは「にいがたテーブル」の主催者でもあります。

 

・ちいさなほし(こかげカフェと同ブース出店)

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「食物アレルギーを持つ子供たちが給食でお友達と同じものを食べられない」という問題を解決するために、卵・乳製品・小麦・ナッツを使わずに作ったパンを販売しているお店。障がいを持つ方々が集まり「みんなと一緒に食べられたらいいな」という思いを込めてこのお店を運営されています。こちらで使用されているのは新潟の誇るお米。お米パンのイメージを覆す「ふわふわ」感としっかりとしたお米の味わいが美味です。地元でもとても人気で、夕方には売り切れ続出。オンラインショップでも購入できますよ。

 

pitu (rukotoと同ブース出店)

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日本海沿いの砂丘の上にある小さなお菓子屋さんで、プレーンスコーン、タルト、ケーキ、クッキーなどのメニューがあります。お店で提供しているコーヒーは「mame mura coffee」の豆を使用。グラスワインやテイクアウトワインも提供しているほか、玄米と大麦のおやつミックスも販売しているそうです。イートインとテイクアウトが可能で、西大畑のまち歩きの途中で訪れることができる素敵な立地にあるお店です。

 

・株式会社堀川

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多くのスーパーでも取り扱いのある、練り物商品を多数製造・販売している会社。食物アレルギーに対応した専門商品や保存食も手がけていらっしゃいます。食物アレルギーを持つ人やその家族が一緒に食べることができる商品を提供することをテーマに、「みんなといっしょ」が最高のごちそうと考え、卵・小麦・乳を使用しない商品作りに取り組んでいるそうです。会場では、保存食にもなる「おもいやりおでん」をお試し販売。練り物で「ゆで卵」を再現しているのが驚いたところでした。

 

・山崎醸造株式会社

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引用:山崎醸造株式会社公式HP / https://yamazakijouzou.shop-pro.jp/?_ga=2.136305201.1672002265.1682164745-566404966.1681557882

総合調味料メーカー。80年間にわたる醸造技術の歴史のなかで培った、醤油・味噌・塩こうじなどの加工品を提供していています。アレルギー対応商品として「大豆を使わないおみそ」や「大豆・小麦を使わない醤油」を販売していますが、4月26日より「家族で使えるお肉の万能だれ」(新商品)のオンラインショップ発売が開始されるそうです。この商品は、お肉料理の味付けに使えるタレで、主原料には「塩こうじたまり」を使用。醤油は使用していないため、アレルギーでお悩みの方でも安心して利用できるのが嬉しい!なお、本商品の開発に「にいがたテーブル」が協力したとのこと。

 

メルヘンコーヒー

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2013年に営業していた「caffeDO*DO」というカフェが前身。その頃に出会った地元の工場で手作りされたロースターの虜に。手作りのコーヒーを楽しみ共有したいと思い、2022年9月に新潟県に「メルヘンコーヒー」オープン。こちらでは小麦粉・卵・乳・ナッツを使用しないお菓子と共に、新鮮に作られたコーヒーが提供しているとのこと。また、ホームページではコーヒーのバリエーションを「衣類のワードローブ」と例え、焙煎方法を紹介されています。「Denim(デニム)」や「Frill(フリル)」という種類があり、月替わりで提供され、パッケージや商品名をカスタマイズすることも可能なのだそうです。

 

Fuyonowa

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米粉と植物性素材を使ったシンプルでからだがよろこぶお菓子を製造・販売しているお店。米粉は自然栽培・特別栽培のものを使用しており、小麦は不使用。「みんな一緒に、おいしく、心が和むおやつ時間になればいいな」と願いを込めて活動されているそうです。不定期で販売をするだけでなく、お菓子づくり教室も開催しています。

 

ひだまりkitchen / つなぐsweets

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こども料理教室とマクロビオティックのスイーツ教室「ひだまりkitchen」を開催している石川さんが不定期で行われているお店が「つなぐsweets」。マクロビオテックのスイーツを取り扱っています。スイーツ教室では、安心安全な食材を使って子供たちの自己肯定感や創造性を育み、やる気を伸ばす取り組みをされているそうです。なお、石川さんは栄養士で、自身も子供の頃から料理に興味があった経験から、子供たちの可能性は無限であることを実感し、寄り添ってくれる誰かがいることの大切さを学んだそう。現在は、自身が子供たちに寄り添って支援することを目的に活動しているのだとか。

 

当日はこんなプチイベントも!

・ワークショップ「いちご大福をつくろう!」

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事前申込制で、卵・乳・小麦不使用のスイーツ・いちご大福を作ってみるワークショップが開催されました。子供たちは小さな手を一生懸命動かして、いちご大福を作り上げていました。小さなサイズの大福がお皿に出来上がっていく様子が見ていてほっこりしました。

※本ワークショップの他、当日受付でいつでも体験可能な「わたあめをつくろう!」も開催させていました。

 

・雑談カフェ

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会場の一角に、自由に質問やコメントを残せるホワイトボードが設置されました。開催された3月末は入園入学を控えた時期でしたので、給食にまつわる質問も書かれていました。このホワイトボードで面白かったのは、なんといっても「その場で誰かから回答が返ってきている」ところ!そして、その回答に対して別の方からコメントがされているところ!SNSに投稿する際には自然にされているようなやり取りも、この場で繰り広げられるとよりリアル感・”生”感があり、Allergy Friendly Dayの開催意義の一つが目に見えて現れていたなぁと思いました。

 

<ちなみに…>当日の様子を、私・れっどさんがInstagramで生配信していました!

各お店のブースや雑談カフェに寄せられたコメントなどを詳しくご紹介させていただきました!

by Red.S / イーデライツのブースにて

アーカイブはこちら

 

※カメラマンはMOMOが務めてくれました

※映像の最後には若山さんへのインタビューもあります✨

 

 

全国に広がれ!Allergy Friendly Day


いかがでしたか?今回は新潟市で開催された、にいがたテーブル主催「第1回Allergy Friendly Day」の開催内容・会場の様子などをご紹介しました。
 
この度開催された「Allergy Friendly Day」はアレルギーっ子が主人公になれる場所。会場にはたくさんの子どもたちに溢れており、みな安心した面持ちをしながら食事をしていたり、お買い物をされていたのがとても印象的でした。食事中に私たちの元を通りかかった、とあるお子様は全身で「こーーーーんなに美味しかった!!」と表現するほど。とにかく心から楽しめたのだのだろうと感じました。
 
by Red.S

アレルギーっ子にも優しい食環境がある場所「Allergy Friendly Day」の取り組みが是非全国各地で開催されたらいいな…というのは、会場を訪れて切に思ったことです。

 

この記事を通して、また当日の様子を記録した動画を通じて、多くのアレルギー会やコミュニティ・団体様に届くことを祈っています。

 

 

※すべてのアレルギーへの対応が可能というわけではありません。
CATのサイトでは、アレルギーがある側が選択できる可能性があるお店・商品を紹介しています。
お店や開発元に必要以上のアレルギー配慮を求めるのはやめましょう。あくまで選択の責任はアレルギー当事者側にあるとCATは考えます。