【インタビュー】アレルギーを持つママが教えてくれる。アレルギーっ子の守り方


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なれた手つきでグレープフルーツを向いて、お砂糖を一振り。
Mさんは2歳児と1歳児の母親。彼女はなんと、重度のフルーツアレルギーを持っている。

「柑橘系以外のフルーツは触れないから、今日のデザートはグレープフルーツなんです」

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Mさんが持つアレルギーは、柑橘系以外のフルーツ、よもぎ、セロリ、アボガド、山芋、甲殻類、貝類などなど…。

「たぶん食べれないものはもっとある気がするんですけど、全部把握できません」

Mさんは笑顔でとんでもないことを言う。

自分自身が重度のアレルギーのMさんと話しているなかで、アレルギーを持つわが子への接し方、今後のことなどを垣間見れるかもしれない。

突然現れたアレルギー。食べて知るしか方法がなかった…

―いつからアレルギーなの?

最初は幼稚園の時。桃を食べたときに症状がでました。
生まれたときからアレルギーっていうわけではありませんでした。でも、小児ぜんそくの手術をした後にアレルギーが発症してしまって。
それから20年、ずっとアレルギーです。

―最初に桃を食べたとき、どうなってしまったの?

顔がパンパンに腫れてしまって、呼吸ができなくなってしまいました。
母親が小児の看護師をしていたからすぐにアレルギー反応だと気づき処置をしてくれたから助かりました。

―桃以外のアレルギーを知ったのは、どういったきっかけで?

当時は血液検査などもありませんでした。なので、口にするしかなかったんです。
色々な食べ物を口にするたびに症状がでて大変でした(笑)

まわりと同じものが食べられない、それが一番つらかった

―一番苦労したことはなに?

給食です。
当時の給食はアレルギーへの配慮などありませんでした。みんなと一緒のメニューがでてきます。なので自分自身で除去していくしかありませんでした。
食べれるものが牛乳一本だけ!ってこともしばしば。
そんな時は、家に帰ってご飯を食べて、そしてまた学校に戻るということをしました。

給食でみんなと一緒のものが食べれない、というのは本当に苦痛でした。なぜ自分だけ食べれないのだろう、と。
しかも私は後発アレルギーなので、リンゴの味も桃の味も知ってるんです。おいしいということも知っています。
それが食べられないというのは本当につらかったです。

―給食で誤飲してしまったときは?

当時は自分が何のアレルギーかが分かりませんでした。なので、しょっちゅう給食で症状がでていましたよ(笑)
そのため、薬は手放せませんでした。私はエピペンが効かないタイプのアレルギーだったので、錠剤は欠かせません。

一番怖かったのは友達から分けてもらうものでした。水筒にリンゴジュースが入っていたことがあって、それを知らずに飲んでしまったときがありました。
子ども同士のおやつやジュースのやりとりが一番気をつかうし、気を付けていました。
子どもは理解してくれるの難しいですからね。

―自分のアレルギーを受け入れられたとき、吹っ切れたときというのはいつ?

高校生の時です。リンゴの味を忘れたときでした。同時に給食がなくなったときですね。周りと同じものを食べる必要性がなくなったので。

理解ができるまで、「一口くらいならいいんじゃないか」って何度も思いました。でも、自分自身で食べてしまったらどうなるか、を知っていましたし、それが苦しい事なんだとわかっていたので思いとどまることはできました。
逆に軽度の子だと食べちゃうかもしれないですね。「痒くなるくらいだし、別にいいや」って自分の判断で。自己判断だとは思うのですが、ただ、どう理解させるかは大変だと思います。

自分の身は自分で守る、それを親がきちんと教えること

―親や周りとの関係はどうでしたか?

親は理解してくれましたが、祖父母は理解してくれませんでした。普通におやつにリンゴを出されたこともありますし。
子どもながら「なぜ食べられないものを出すんだろう」とずっと思っていました。嫌われているのかなって不安でしたよ。
今ですらたまに入ったものを渡してくるので、覚える気がないのかもしれないですね(笑)

―アレルギーっ子をもつ親が一番気を付けなければいけないこと

身内に預けるときだと思います。買い食いやおやつも油断なりません。
心配ならご飯もお弁当にした方がいいでしょう。

でも一番大切なのは、「子どもに言い聞かせること」だと思います。自分の身は自分で守る方法をきちんと教えなければいけません。

聞く癖をつけさせるのが大切です
本人から「これ何が入っているの?」「○○は入っていない?」と、毎回確認させる。

そうすることで自分から食べるものを選べるようになります。

―アレルギーっ子の親が子どもにできることはなに?

自分の身は自分で守るということを教えること。
神経質になる必要はありません。すべてを除去しようなんて、100%無理です。でもそこに躍起になっている人は多いと思います。
そうではなくて、万が一、誤飲したとき、自分自身でどうすればいいかをきちんと学ばせておくことが重要です。

万が一、アレルギーのものを食べてしまったとき、落ちつくこと、薬を常にどこに置いておけばいいかを自分自身で確認させること、とにかく他人に頼る前に自分でできることを何度もロールプレイさせること。
それだけでもだいぶ違いますよ。

幼稚園や小学校でも、もちろん先生は気を付けてくれているかもしれません。でも先生はみんなの先生であって自分の子ども1人を集中してみているわけではないと知っておくべきです。だから自分で自分の身を守る術をきちんとしておくのが重要なんです。

そして、母になって…

―母になって

何よりも自分の子がアレルギーだったらと心配しました。
妊娠中も「アレルギーの子が生まれてくると思ってください」と強く言われましたし。

もし、自分の子が乳アレルギーで母乳を飲んだ時に呼吸困難を起こしたら…とかいろいろ考えました。

でも幸い、二人の娘はアレルギーがありませんでした。本当にうれしかったです。

でもフルーツを食べさせるときは、夫に任せたり、自分の親にお願いしたりしていました。私、触れないですから(笑)

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インタビュー中、Mさんは手際よくパスタを打っていた。

「食べれるものがないってわかったときから、自分が食べれるものは自分で作っちゃおうって思ったんです。だから食への意識が高いのかな?なんでも作っちゃいますよ」

Mさんのパスタはもちもちして、風味もよくとてもおいしかった。

二人の娘さんもとてもいっぱい、本当にいっぱい食べていた。
それをみてMさんは「ほんっと、よく食べるんだから!」と嬉しそうに笑っていた。

written by 管理猫


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