【食育×旅 第一弾 Corcor食育塾さん】親子で一緒に「食」を体験、農業体験について聞いてみた

こんにちわ。本サイトを運営しています管理猫です。
CATは食育×旅育をテーマに、「食」を学びながら「旅(体験)」ができるイベントを主催されている方にインタビューを行っていきたいと思います。
第一弾は、Corcor食育塾さん。

アレルギーっ子にとって「食」とはなんでしょうか?
食べられるものが制限されているからこそ、アレルギーっ子家族は「食」に対して敏感であり、よく学んでいると思います。

でもふと「食」ってなんだろう、って思ったとき、管理猫は答えがでませんでした。

「食」ってなに?
そんな問いにいち早く取り組み「食育」という教育に力を入れている「Corcor食育塾」さん。

Corcor食育塾さんは「食育」を体を使って学べるイベントも多く主催しています。
アレルギーっ子ももちろん参加可能のイベントもあります。
今回はその中から、「農業体験」について、Corcor食育塾を運営している、株式会社コルコル代表・伊藤協子さんにお話をお伺いしました。

目次

株式会社コルコル代表・伊藤協子さんプロフィール

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北海道札幌市生まれ
結婚後、高校生の頃から患っていたアレルギー(アトピー)や、
不規則な生活から発症した気管支喘息、虚弱体質を治そうと、
不妊治療をきっかけに食やアレルギーについて勉強を始めました。
2009年に株式会社コルコルを設立。
2014年より「corcor食育塾」の運営を開始。
食育概論講座・行事食づくり講座・こども料理クラス・親子農業体験などを企画・開催しています。
フードコーディネーター・食生活指導士・食生活アドバイザーなどの資格を持つ。

Q1:Corcor食育塾を立ち上げたきっかけを教えてください

私は高校時代からアトピーや気管支喘息に悩んでいたのですが、不妊治療を機に、本格的に食生活を見直しました。そして食生活を、和食・発酵食品・オーガニック食材を中心としたものに変えたことから、アレルギー体質を完全に克服したという経験があります。

そこで、私が愛用していた食品などを沢山の方に共有したい、知ってもらいたいと思い、2009年に通販ショップを立ち上げ、ケフィアやルイボスティー、肌に優しい洗剤、化学調味料無添加のだしやブイヨンなどを販売し始めました。

徐々に商品が全国的に広がっていくようになりましたが、商品をただ販売するだけでなく、「なぜその商品が体にいいのか?」という部分も解説し食と健康について分かりやすく教えられるように、食育について学び、自分の体験や知識をブログやメルマガ、コラムなどで紹介したり、食育講座や各種料理教室を開催するようになりました。そして、2014年から「corcor食育塾」という名前で本格的に食育事業を展開することになりました。

Q2:Corcor食育塾の「農業体験」について、具体的にどんなことをしますか?またアレルギーっ子でも参加は可能ですか?

corcor食育塾では、食育に関する情報発信、食育講座や親子料理教室などを開催していますが、年に3回農業体験を開催しています。

この農業体験は、東京農業大学の校友会(OB会)主催のイベントなのですが、家族ぐるみのご縁で昔からお付き合いがあり、とても素晴らしい内容なので、ぜひ沢山の人に参加して欲しいと思い、一般の方の参加募集はcorcor食育塾が受け付けるようになりました。

具体的には、茨城の牛久にある農場をお借りして、5月に田植えや筍掘り体験、8月に稲刈りや夏野菜の収穫、10月に芋掘りや秋野菜収穫の体験をします。

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経験豊かな農大校友会の皆さんがしっかり指導・サポートして下さるので、初めての方も、楽しく安全に体験することができますし、農業体験の後はBBQを楽しむこともできます。0歳の赤ちゃんも参加したことありますよ。

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自然の中なので、子どもも大人も細かいことを気にせず、リラックスして、和気藹々とした時間を過ごすことができます。

体験はやりたければ参加し、やりたくなければ見学するなど、様子を見て判断して頂ければ結構です。お昼ご飯も地元野菜を使ったBBQ。農場でとれたての野菜を焼いたり、お漬物にしたりして食べます。そのため、食べられないものは無理しなくて大丈夫です。
とても自由な雰囲気なので、アレルギーをお持ちのお子さんでも参加しやすいイベントかと思います。

Q3:伊藤さまは「食育」とはどういったものだとお考えですか?

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食育は、幅広く多面的なものだと思います。
季節の食べ物、行事食、旬の食材、食材の選び方、栄養バランス、調理の仕方、食事マナー、食卓コミュニケーション、生活習慣、食と健康、食とアレルギーなどについての知識を教育することだと思っています。一部分を学ぶというものではなくて、全体を指しています。
子どもだけが対象なものではなく、大人にも、むしろ大人の方が必要なものだと思います。

今までは家庭で親から子に引き継がれていた食にまつわる知識が、核家族化によって引き継がれなくなり、親の世代が知らないことが増えてきています。その結果、食育リテラシーが全体的に低くなってきてしまっていると思っています。食育リテラシーの低い家庭で育つ子どもの健康が危ない、そう感じています。

Q4:アレルギーっ子にはどんな「食育」が必要だと思いますか?

アレルギーっ子というよりアレルギーのお子さんをお持ちのご家庭で必要なこととして、
アレルギー体質について学び、どのような食がアレルギー改善役立つか、-発酵食、オーガニック、添加物の少ない食品、砂糖の弊害、免疫力、腸を強める食事などについて知ることだと思います。

アレルギー除去食の料理について、アレルゲンとなる食べ物について知り、代替食にについて知ること、除去しながらどのように栄養補助していくかを学ぶこと、今は卵、牛乳、小麦粉などを使わない調理法がいろいろあるので学び、調理をマスターすること。

調理すること、食べること、食卓を囲むこと、お手伝いをすることを親子で楽しむこと。
などが必要だと思います。

Q5:アレルギーっ子が農作業など食に触れる体験をすることで、どのような食育×体験ができると思いますか?
具体的にこんな経験談がある・実際にこんな声をいただいた、など教えてください

農業体験は食育の一部分で、食べ物がどのように作られ、どのように収穫され、どのように調理されるかを知り、食べ物に関心を持つきっかけになると考えています。
「土に触れたり裸足で土の上を歩いたりして、感触を楽しみ、自然と触れ合い、免疫力を上げる。
外で元気に自由に体を動かすことにより、ストレスを減らす。
親子で一緒に体験することにより、楽しみや一体感や安心感を得られる。」
などを目標にしています。
一般の参加された方からは、
子どもだけでなく親が知らなかったことを知ることができた、体験できた。
親子でのびのび過ごすことができ楽しかった。
食べ物に関心を持てた。
自分で収穫した野菜などはよく食べてくれた。
親が料理を楽しんだ。
採れたてでスーパーのものより美味しかった。
以前より野菜が身近に感じられるようになった。
どろんこになって親子で楽しんだ。
みんなと一緒にごはんを食べて楽しかった。
というご感想を頂き、リピーターの方も多いです。

Q6:今後どのような活動を行っていきたい、とお考えですか?

食育講座や親子料理教室・キッズクラスの回数を増やし、食育塾の活動を広めていきたいと思っています。
料理教室では、発酵食や保存食、だしを使う料理など、体に優しい和食を中心に展開していきたいです。

<直近のイベント紹介>

【秋の農業体験:芋掘り&秋の収穫祭】
<日程>
2015年10月11日(日)

<場所>
茨城県牛久市新地町の農場
集合場所:茨城県牛久市新地町458  納屋前 (駐車スペースあります)

<内容>
東京農業大学校友会・東京都支部「NPO法人・城東常盤松会」×corcor食育塾の農業体験イベントです。
一般の方のご参加はcorcor食育塾が受け付けております。
茨城県牛久市の農園で芋掘り、秋野菜の収穫などの農業体験をします。農大スタッフから収穫指導をしてもらえすので、初めての方も、小さなお子様がいらっしゃる方もどうぞお気軽にご参加ください。
https://www.facebook.com/events/169358993395739/

子どもだけでなく、大人が「食」に向かうことができるイベントが盛りだくさんの「Corcor食育塾」さん。アレルギーっ子の親として、「食」に真正面から向き合うことははとても大切なことだと思います。
食育を体験できる旅。ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか?

written by 管理猫