アレルギーっ子にうれしいサービスがもうすぐ登場!?口コミ型の食物アレルギー対応レストラン・ホテル検索サイト「Sotoe」

アレルギーっ子にうれしいWEBサービスが誕生するかも!?
Sotoeは口コミ型の食物アレルギー対応レストラン・ホテル検索サイト Sotoe(ソトエ)

まだ制作中のWEBサービスとのことですが、これは期待大!!!!!

今回、キッズライターのももちゃんが製作者の小杉さんにいくつか質問をしてくれました

こんにちは!ももです。卵、小麦、乳、落花生などたくさんのアレルギーがあります。今回は、初めてのインタビュー!私たちにうれしいサービスが誕生すると聞いてドキドキです!

目次

Sotoeとは?

Sotoeとは、どのようなサービスかですか?


食物アレルギーがあっても自由に外へ出かけられる社会」をめざして、今作ろうとしているwebサービスです。

アレルギーに対応してくれるレストランやホテルの検索機能があったり、アレルギー患者さん同士が交流できるようなコミュニティスペースも作ろうとしています。うまく展開していけば、アレルギーニュースの配信やアレルギーの正しい医療情報の発信、Sotoeを使ってくださるみなさんの意見を反映させたアレルギー対応食品の開発などにも取り組んでいこうと思っています。

Sotoeのサービスはどのようなサービスでありたいと思っていますか?

まずは「アレルギー患者さん達が心地よく使えるwebサービス」であることを目指しています。食物アレルギーという病気は、アレルギーの種類・アレルギーの重症度・治療方針の違いなどがあり、単に「食物アレルギー患者」とひとくくりにすることができない病気です。それぞれ1人1人に違いがあるので、そのぶん1人1人に寄り添ったwebサービスでありたいと思っています。

サービス開発秘話!

このサービスを思いついたきっかけはなんですか?

私は企業の広告をデザインする仕事に携わっており、webデザインに関してもある程度の知識を持ち合わせております。

あるwebサイトの制作作業に携わっていく中で「もしかしたら私のデザインやwebスキルで食物アレルギーに関する何かしらのサービスを作ることができるかもしれない」と思いました。

食物アレルギーっ子の子育てを5年間してきた中でつくづく「食物アレルギーの世界はIT化されておらず、気軽に情報を検索したり、体験談を共有したりすることができない」ということを感じてきました。

私が持っているスキルで食物アレルギーの世界をもっとwebでつなげていけるのでは?と思いwebサービスの開発に取り組み始めました。

サービスを開発しようと決意した理由はなんですか?


サービスを開発しようと決意した理由は私の中で2段階のステップがあります。

まずTwitterで食物アレルギー患者さんに簡単なアンケートを取りました。
食物アレルギーに関するwebサービスがほしいと思いますか?というアンケートに対して8割の方がほしい、その中でも6割の方がレストラン・ホテル検索サイトがほしいと仰っていました。深いニーズがあることが目で見てわかり、その時にこの事業を進めていこうと思いました。

その後、兵庫県主催のビジネスプランコンテストに応募してファイナリストとして登壇することができました。

ビジネスプランコンテストでは数々のスタートアップ企業を指導している先生に「Sotoeの事業はとてもニーズがあることなのでぜひ進めていってほしい」と言われたり、ビジネスプランコンテストが終わったあとも、メディア関係者・金融機関・その他多くの方から「実は私の娘もアレルギーがあって、あなたの活動をとても応援している」とか「実は昔アトピーとアレルギーがあって痛いほどあなたの気持ちがよく分かるから私はあなたを応援したい」という声をたくさんもらいました。

今までは私の中で進めていたものだったことが、色んな人の前で発表していくことによって「リアルな応援の声」を頂くようになり、ニーズがより可視化されてきて、これは私1人の願いではなくみんなの切実な思い・願いなんだと改めて感じて、この事業を進めていこうと決意しました。

Sotoeを開発するにあたって大変だったこと、工夫を凝らしたところはなんですか?

実はまだ開発途中です。2019年6月頃にこの事業を進めていこうと思い、スタートさせました。先日のビジネスプランコンテストでも色んな方からのアドバイスを頂いております。
今私の中で考えている構想はありますが、色んな方のアドバイスをうけてもっとブラッシュアップさせていきたいと思っています。
ですのでサイトが形になって正式オープンした時に、再度取材に来てもらえますか(笑)?その時にもっと色々お話ができると思います。

Sotoe開発にかけた思い・願い

Sotoeのサービスに込めた思い はなんですか?


食物アレルギーがあっても少しだけでも前向きになれるように、という思いをもってサイト制作をしています。

食物アレルギーがあるとどうしても社会から排除されたり、悲しい思いをすることがたくさんあります。

そんな時にSotoeを見れば、「アレルギー対応をしてくれるレストランがある」ということが分かるだけでも嬉しくなったり、「私と同じような経験をしている人が他にもいるんだ」ということが分かって気持ちを落ち着けさせたりすることができます。

そんな温かいサービスになれるようにサービス開発を頑張って進めていこうと思っています。

Sotoeを利用することで、アレっ子の旅がどのようになってほしいですか?

Sotoeを利用して「まず一歩外へ出てみよう」と思えるきっかけになってほしいです。

旅行をするには「食事」が必要で食物アレルギーがある人にとって旅行をすることはとてもハードルが高いことです。万が一症状が出てしまったら…?と思うと気軽に旅行へいこうとも思えないと思います。

Sotoeを見るとアレルギーがあっても旅行をしている人々の姿を見ることができます。

どういったことに気をつけながらどういったところへ旅行をしているのか、そういった情報を見つけて、自分に似ている症状がある子でも旅行に行けているのだから自分も行けるかもしれない…!と思って、外へ出てみようかなと思えるきっかけになれば嬉しいです。

私はアレっ子の旅行では単に「食物アレルギー対応のごはんを食べられる」ということだけが大切だとは思っていません。
(もちろん食物アレルギー対応のごはんを用意してくれる喜びやありがたみを感じることは大切です。)

私は娘に旅行を通じて色んな体験をしてほしいと願っているんです。

同じような趣味をもつ人と出会えたり、美しい景色を見て感動したり、おいしいものを食べて皆で笑顔になったり…。

そんな1つ1つの「体験」の中に、自分の人生を左右するような「原体験」があるかもしれません。

そんな原体験に出会えるように、色んな所へいって色んな体験をしてほしい、そしてSotoeはそれをサポートするようなサービスになれるように頑張っていこうと思っています。

Sotoeのサービスを1番に届けたい人はどんな人たちですか?

食物アレルギー患者さんやその人を支える親御さん、周りの人々です。

最近では祖父母世代や少し遠い親戚関係の方に「食物アレルギー」を説明するのが難しいといった声をよく聞きます。

そういった方に対して「Sotoeを見れば食物アレルギー患者さんがどういった生活をしていてどういったことを思っているのかを知ることができるよ!」とおすすめできるようなwebサービスにしていきたいとも思っています。

正式オープンだけがゴールじゃない。アレルギーっ子が暮らしやすい社会を目指して

これから行っていきたい事

まずはwebサービスの正式オープンを目指して頑張っていきます。ゆくゆくは食物アレルギー患者さんと食品メーカーさんをお繋ぎして一緒に商品開発をしたり、自治体と連携して災害時の対応をもっとスムーズにできるように活動をしたり、食物アレルギーがあっても使える化粧品の開発をしたり、「食事制限があっても豊かに生活を送れる社会」を目指して活動していきます。

今現在のアレルギーを持つ親子を取り巻く現状についてどう思いますか?

親の立場から見ると、現在は食物アレルギー患者に対する公的なサービスがほとんどなく、親が1人でレストラン・ホテル・学校関係者・習い事関係者などに交渉をしないといけないですよね。
まだまだ「食物アレルギーに対する正しい知識」も世間にはひろまっておらず、イチから誤解のないように対立することなく正しくお願いをすることがとても難しいと感じています。
また、食物アレルギーの治療方法もここ5年で目まぐるしく変わっています。そういった「正しい医療情報を得る方法」も大変難しく、親1人に対する負担がとても大きいと感じています。

今後はどこかのタイミングで公的サービスが介入してくれることを期待しています。

子供の立場から考えてみると、社会と関わらない生活はできないので、どうにか社会とうまく関係を保って生きていかなくてはいけないのですが、周りの人達に理解をしてもらうことが難しくて心がおれてしまったり、最初から諦めてしまうこともあると思います。周りと同じものを食べられないという状況に慣れてはいてもふとした時に何かを感じることもあるでしょう。

子供1人でそういったことに対処していかなくてはいけない現状がありますので、親としては「心のケア」や「心を育てていくこと」を大切にしていこうと思っています。

自分自身で自分の症状を周りに伝えられるようになること、そうやって自衛して自立をしていくことが大切だと思いますので親としてはできる限り「どういう伝え方だと相手に伝わるのか」といったことを具体的に伝えるなど、自衛と自立へのフォローをしていきたいと思います。

アレっ子や、アレルギーについて悩みを抱えている方に向けてメッセージをお願いします

「アレルギーの悩み」といっても1人1人違いますよね。

例えば友達にアレルギーのことを伝えると「可哀想だね・・」という目で見られるのが辛いとか、親目線で見ると、幼稚園の入園を拒否されて辛いとか毎日の保湿が大変だけど、「大変だ」と弱音が吐けなくて辛いとか。
もちろん治療そのものの不安もあると思います。

そんな時に「そうだよね、私もそうだったよ」とか「うんうん、分かるよ」といった共感の言葉をもらうだけで前に進める時もあると思います。

Sotoeではそういった患者さんたちの繋がりが大事だと思っていて、みなさんが安心して情報交換できたり、不安を解消するために正しい情報を得られたりすることができるような場所にしたいと思っています。

みなさんの生活の中にSotoeが寄り添えるようにがんばっていきます。

編集後記

Sotoeはまだ正式にはオープンしているサービスではありませんが、オープンに向けみなさんの登録を募集しています!
アレルギーっ子の暮らしやすい社会を作るのは、一人ではできません。
みんなで手を取り合い、力を合わせて作り上げれたらいいですね!