こんにちわ。管理栄養士のエリです。
今日は乳アレルギーっ子の悩み、「カルシウムをどうやって摂取する?」がテーマです。
子どもの食物アレルギーとして、鶏卵に続き2番目に多い乳アレルギー。
「牛乳飲まないと大きくなれないよ!」なんて子どもの頃にはよく聞いたものですが、乳製品が食べられないとなると、どうやってカルシウム摂取したら良いの!?と戸惑う親御さんも多いようです。
成長期の子どもの丈夫な骨や歯をつくるカルシウムは、しっかりと摂取したいところ。
そこで、効率よいカルシウム摂取のポイントを2つご紹介します。
目次
①カルシウムの多い食品を工夫して食べる
乳製品に代わるカルシウムが豊富な食品として、以下のようなものがあります。
【カルシウムが多くとれる食品】
食品群 | 食品名 | 摂取量 | カルシウム含有量 |
---|---|---|---|
牛乳・乳製品 | 牛乳 | コップ1杯(200g) | 220mg |
ヨーグルト | 1パック(100g) | 120mg | |
プロセスチーズ | 1切れ(20g) | 126mg | |
野菜類 | 小松菜 | 1/4束(70g) | 119mg |
菜の花 | 1/4束(50g) | 80mg | |
水菜 | 1/4束(50g) | 105mg | |
切り干し大根 | 煮物1食分(15g) | 81mg | |
海藻 | ひじき | 煮物1食分(10g) | 140mg |
小魚 | さくらえび(素干し) | 大さじ1杯(5g) | 100mg |
ししゃも | 3尾(45g) | 149mg | |
豆類 | 木綿豆腐 | 約1/2丁(150g) | 180mg |
納豆 | 1パック(50g) | 45mg | |
厚揚げ | 1/2枚(100g) | 240mg |
これらの小魚、海藻、青菜、大豆製品を意識して摂るようにし、アレルギー用ミルクを料理に使う、小魚をふりかけにするなど工夫しましょう。
また、注意すべき点として「乳」という文字が入っていても、牛乳や乳製品とは関係のないものがあります。「乳化剤」「乳酸菌」「乳酸カルシウム」などが代表で、これらは乳製品と誤解されやすいのですが、牛乳とは関係がありません。
除去する必要のないものまで除いてしまわないように、気をつけましょうね。
②ビタミンDでカルシウムの吸収率を高める
カルシウムの吸収率を高めるビタミンDは、にしん、鮭、さんま、うなぎ等の魚類ときくらげ、舞茸、干し椎茸等のきのこ類、卵黄に多く含まれています。
ビタミンDは脂溶性なので、油と一緒に調理すると良いでしょう。
また、実はビタミンDはヒトの皮膚にも存在するのです。
このビタミンDは日光中の紫外線の照射を受けて活性化するので、太陽の下で元気よく遊ぶことがカルシウムの吸収率を上げ、ひいては子どもの骨の成長に繋がってくるんですね。
紫外線は良くないからと守りすぎて日光に当たらせないと、皮膚で作られるビタミンDが少なくなり骨が弱くなって、くる病(足などの骨が曲がって変形する病気)等になるリスクが高くなります。
ポイントをおさらい
①カルシウムを多く含む食品を積極的に取り入れ、
②ビタミンDも一緒に摂って吸収率アップ⇑⇑⇑
+適度に外で遊ばせるようにし、大事な成長期に丈夫な骨や歯をつくりましょう!
Written by エリ
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