アレっ子あんが行く!アレルギーっ子に優しい岡山・瀬戸内の旅

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目次

はじめに

アレ旅っこ「あん」とその母の「Romi」です。今年の夏は岡山県を拠点にして尾道(広島県)、高松(香川県)、倉敷(岡山県)などを回る旅をしてきました。

旅の準備

旅行先の報告の前に我が家の旅のスタイルについて少しお話します。うちが泊まるのはいわゆる「ビジネスホテル」の類です。朝食なしかあっても朝だけ、館内にレストランや売店などがないホテル。
アレルギーっ子との旅で持っていく7つ道具は、「紙皿・紙コップ・サランラップ・ナイフ・わりばし・スプーン・洗濯物干し」
わりと1週間以上の旅が多いので洗濯必須なのですがハンガーだけでは足りないので洗濯バサミ付の物干しを持っていきます。夜に靴下や下着を干せば朝には乾きます。夜中のエアコンでの空気乾燥予防にもなり◎。
あとのものは部屋食が多いアレルギーっ子旅には欠かせません。

↓実際の部屋食の写真 (散らかり具合がリアルですね)

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ごはんはお湯だけで炊き立てごはんになる非常食タイプのもの。おかずは現地スーパーのお惣菜だったり、宿のレンジでチンして簡単調理したり。ナイフもあるので野菜を切ったり、フルーツを向いたりを何かと部屋で作ります。おかげで災害時の非常食も食べ慣れるし、手際もよくなり訓練を兼ねて一石二鳥。

フルーツ王国岡山

岡山はマスカットと桃で有名です。フルーツを使ったパフェやデザートもあちこちで見かけました。
うれしかったのはジェラート。卵も乳も豆乳も使っていないフルーツジェラート屋さんがいろいろなところにあり、行く先々で食べられたこと。アレルギーがあると一番デザートと縁遠くなりますが、かなりの頻度で食べました。最初の宿では和定食の決まったものが毎日でてきましたが、食アレっ子にはちょっとアレンジした定食を出してもらえました。

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そこでも大降りにカットしたりんご、バナナ、オレンジ、桃、スイカなどが並びました。

瀬戸内海・直島へ

瀬戸内海の島々を舞台に3年に1度行われる瀬戸内国際芸術祭(瀬戸内トリエンナーレ)。今年はその年でもあり、私たちは港から近い「直島」へ行くことにしました。子供に芸術?と思うなかれ。これがなかなか面白かったのです。
まず、岡山市から直島へは瀬戸大橋を渡って香川県の高松港から行く方法と、岡山県の宇野港から行く方法とがあります。我が家は電車の本数は少ないが港から島へのフェリー乗船時間が短い宇野港へ。フェリーは最新式でゆったり。美しい海と潮風、広いフェリーにふたりとも興奮気味。外国人の姿も非常に多くみられました。
直島では体験型のアートもあり(詳しく書くと驚きや発見がなくなるのであえて書きませんが)あんも「わぁ~!」「なんじゃこれは??」と面白おかしく見たりしたものです。ちょっと「秘密基地」に通じるようなワクワクとなんだこれ感があって、子供でも十分楽しめました。

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↑直島の港にあるアート作品の巨大かぼちゃとあん。中に入れます!

古き町並み、倉敷

我が家は倉敷駅前に4泊宿泊したのですが、駅前にはアリオ(イトーヨーカドーと専門店モール)があり、こちらで食べているものと同じものが手に入ったので食には困りませんでした。歴史的な町並みが残る美観地区は徒歩で回り、そのあと人力車で回り、そして自転車で回りとかなり隅々まで見てきました。
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なかでもあんのおすすめは「人力車」
あんは人力車が大好きで行く先々で乗っています。料金はちょっと高め。今回は約45分で9000円というコースで乗りました。この旅一番の出費。ホテル1泊よりも高い…。
それでも、人力車はとてもお勧めです。
人力車の良いところは現地に詳しい車夫さんに細かい説明ガイドをしてもらえること、歩いていくにはちょっと面倒だけど見ておきたいポイントや裏路地を見せてもらえることです。
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階段で足ガクガクの尾道

岡山から電車で約1時間ちょっと。広島県の尾道にも行きました。数々の映画の舞台にもなり、最近は月9ドラマでも尾道を訪れるシーンがありました。高台から望む尾道水道の美しさは瀬戸内海に来たな~という感じ。
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↑高台から尾道水道をのぞむ

高台にある千光寺、尾道美術館まではロープウェイで3分程。美術館では猫の町尾道らしく「猫の写真展」をやっていました。千光寺のお守りやら線香を売る売店のおばあさんとあんはご本尊の千手観音様がいかに困ったときに助けに来てくれるかなど二人で話していました。帰りは延々下り階段。これが本当にきつかった!それでもところどころ風情のある細い路地や猫を見つけてなごんだり。

尾道の「パン屋航路」「やまねこカフェ」

尾道にはいくつか有名なパン屋さん、カフェなどがありますが、アレルギーがあっても食べられた以下の2店をご紹介します。
まず「パン屋航路」。商店街の中のパン屋さん。

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小さいけどおしゃれなパン屋さんで、結構卵なし、卵乳なしのパンが多くありました。うちは乳は最近食べられるようになってきたのでクロワッサンなど朝からいくつか買い込み、高台の展望台で食べ、あまりのおいしさに帰りにも買って帰りました。お店の人にはすっかり覚えられ「朝も来て買ってましたよね?」と言われてしまいました。だっておいしかったんだもん!

やまねこカフェ」は地元ではちょっと有名な店らしく系列店がいくつかあり、中でもプリンの専門店「おやつとやまねこ」が人気のようです。卵NGなのでプリンは食べませんでしたが、やまねこカフェではちょっとマクロビやヴィーガン対応したメニューもありました。昼はめちゃくちゃ混んでいるようで予約必須です。

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↑おなかすきすぎて食べ始めてからあわてて写真とった

うどん県香川

うどんといえば讃岐うどん、最近は香川県は「うどん県」として売り出し中。岡山から約1時間。瀬戸大橋を渡って香川県の高松市にも行ってきました。
岡山駅からマリンライナーに乗り込み出発。わりと「鉄子」なあんは電車の写真とりまくり。向こうのホームに「アンパンマン列車」が泊まっていたり、愛媛まで行く特急しおかぜが泊まっていたりでいちいち興奮。
高松駅校内には「うどん県」入国?のパスポートなるものが。本当にパスポートと同じようなデザインで中には様々なクーポンや入県・出県のスタンプも押してもらえたり。

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高松では港を見たり高松城跡を見たり。またそこから足を延ばして仏生山温泉へ。温泉といっても日帰り温泉なのですが、おしゃれな美術館のような建物で、びっくり。お湯もぬるぬるしていて肌がすぐにつるつるに。
あんはそこで肉入り讃岐うどんを食べていました。讃岐うどん、小麦OKなら卵なしで食べられる香川のソウルフード。どこに行ってもうどん屋がありかなり助かりました。

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旅の食事あれこれ

旅ではいろいろなお店を利用しましたが、今までいろいろ行ってきた中で、今回の旅が一番簡単に食事処がみつかったな、という印象がありあす。アレルギーっ子全般にやさしいとは言いませんが、小麦ものが有名なので小豆島そうめん、讃岐うどんは卵乳なしで比較的いろいろなところで見かけましたし、魚介類も豊富なので大丈夫ならお寿司や刺身定食などもいけるかも。フルーツも豊富でゼリーやジェラート、かき氷などシンプルなデザートにもたくさん出会えました。

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直島でお世話になったのがゲストハウス「玄米心食あいすなお」。

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↑あいすなおセット

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昼時は満席。島にはいくつか食堂があったけど、ヘルシーでリーズナブルなお店は人気でした。https://tabelog.com/hiroshima/A3403/A340302/34014537/マクロビベースなので卵乳なしでアレルギーっ子の食べられそうなものがたくさん。

倉敷市内でお世話になったのが「富来屋本舗(とらいやほんぽ)」。ここはたかきび麺(ホワイトソルガム麺)が食べられるお店。小麦も入っていますが卵乳は使っていません。
付け合せも煮つけっぽいものでどれもアレルゲンフリー。
我が家は名物の「タコ飯」も付けました。

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ちょっと値は張りましたがせっかくなので地元のフルーツもスーパーで買って食べました。マスカットは今までの人生で食べたもので一番おいしかった!

最後に

盛りだくさんで書ききれないこと、お伝えしきれないこともたくさんありますが、岡山は1~2時間ほどの移動で様々な場所に行くことができて、拠点とするには面白い場所だなと思います。
今回は瀬戸内方面を主に攻めてみましたが、日本海側の島根や鳥取を再度訪れるのも面白そうです。2年前の島根県松江の旅は「日本3大お菓子処」の一つで、その旅が翌年の旅先、お菓子処「金沢」を誘い、(もう一つは京都ですでに行ってます)、「金沢の東茶屋街に似ている、比較したい!」という理由から岡山県倉敷の美観地区が選ばれ、次は岡山の「後楽園」に行きましたので、昨年の「金沢兼六園」に続き、日本三名園の2つを制覇しましたので、次は残りの「水戸の偕楽園に行く!」と言っています。
こうやって旅はまた次の旅を勝手に連れてきてしまうのです。

あんはこの旅をガイドブックとしてまとめ、夏休みの自由研究として提出しました。実際に行って見て感じてそこから学ぶ…担任の先生から「思い出と勉強が結びついてるなんて素敵だね」と言われていました。

Written by あん

小学校4 年生の「あん」です。
卵、大豆、落花生、牛乳、キウイ、山芋のアレルギーがあります。喘息もあります。
好きなものはぬいぐるみ、サンリオ、ディズニー、そして旅行です。
サンリオは年パスを持っています。自分で写真をとることも好きです。

すごくわくわくする旅記事をありがとう!
岡山って「ちょっと渋くない??」と思ったのですが、こんなにもわくわくする場所だったんですね。
倉敷の町並みは歴史の勉強になるだけでなく、大人も子供も楽しめる素敵な場所。
芸術の島直島も、美術好きのお子様にはたまらないのではないでしょうか?
非日常の世界を満喫したい方は、ぜひこちらの旅をご参考ください